京都を考える / STORY #49
京都は本当に観光客が多すぎる?数字で見るオーバーツーリズム
「京都は観光客が多すぎる」は感覚だけの話ではありません。一方で市内すべてが混雑しているわけでもない。宿泊・SNS・市民生活の数字から、オーバーツーリズムを単純化せずに考えます。
編集方針
制度・統計・行政資料で確認できる事実と、HOTEL ECCLESIA GUIDEの考察を分けて記載します。政治的な賛否を先に決めず、京都で暮らす人と旅行者の双方から論点を整理します。
QUICK GUIDE / 先に結論
- 2025年主要ホテルの外国人比率66.4%
- 混雑関連のX投稿5,646件、前年比25.7%増
- 日本人宿泊は前年比10.0%減
- 問題は人数だけでなく「時間・場所への集中」
京都の問題は「観光客が多い」より「同じ場所・時間へ集中する」こと
清水寺、祇園、嵐山、京都駅、市バスの一部系統では混雑が顕著でも、二条、西京、山科、京北など同じ京都市内で落ち着いた場所は多くあります。総人数だけでは現場の負担を説明できません。
2025年、外国人宿泊は増え、日本人宿泊は減った
京都市観光協会の2025年年報では、主要ホテルの外国人延べ宿泊数が前年比14.6%増、日本人は10.0%減。外国人比率は66.4%と統計開始以降で最高でした。
SNS上でも「混雑」への言及が増えた
同年、京都観光の混雑に関連するX投稿は5,646件で前年比25.7%増と報告されています。観光地だけでなく、市民が使う交通機関へ負担が広がると「観光の問題」から「生活の問題」へ変わります。
だから京都市は「時間・場所・時期」の分散を進める
朝夜観光、大原・高雄・伏見・山科・西京・京北への誘導、手ぶら観光、鉄道利用の促進など、対策は「来ないでください」ではなく集中を和らげる方向です。
旅行者側にもできることはある
人気地へ朝早く行く、バス一本に依存しない、住宅地では道を塞がない、荷物を預ける。少し行動を変えるだけで、旅行者自身も快適になり、市民への負担も減ります。
この記事で確認した主な情報源
画像・図解について
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